活動レポート

板橋ナーシングホームについて

1976年8月に特別養護老人ホームとして発足し、遠藤ボランティアは6年後の1982年にベッドサイドでの傾聴を中心とするボランティア活動に入りました。
以来、今年2014年9月末までの32年間、活動をつづけました。

東京都板橋ナーシングホームは民間法人運営となり、10月末をもって閉鎖した。
それに伴い多くの入所者が、新設の「クローバーのさと」へ移られた。
長年、遠藤ボランティアはナーシングホームで傾聴活動を続け、私は平成19年より入所の方々の
ベッドサイドに訪問させていただいた。
「寄り添い、聴く」というその時間の中で多くの気づきをプレゼントされた。

その方のベッドサイドに伺うようになって半年が経過した頃だったと記憶している。
その日、東京大空襲で妹さんを亡くした辛い思い出をぽつりぽつりとお話くださった。
長い沈黙、時折涙ぐむ姿に、思わず私はその人の小さな肩に手を添えた。
何十年も妹さんのことは人に話していなかったそうだ。
帰り際、次回の訪問日を聞かれ答えると、カレンダーに大きくマル印を付けてくださった。

私は毎回、話し手の方に敬意を込めて「耳できいたか」「目できいたか」「心できいたか」省みる。
お話くださった方に感謝し、この出逢いに感謝する。

そして今、「クローバーのさと」での傾聴が継続出来ることを希望し、同志の仲間が増え、
遠藤ボランティアの活動の輪が広がることを願う。